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「ハマる!経済学」レポート

2015年10月16日(金) レポート

10月16日。京都国際映画祭の会場の一つホテルアンテルーム京都にて、海洋堂の代表取締役社長である宮脇修一氏と、明和電機の代表取締役社長である土佐信道氏による、特別ゼミ企画『ハマる!経済学』が開催されました。

ガレージキッドやフィギア等の各種模型の製造販売元として国内外で高い評価を受けてきた海洋堂と、独自のセンスで作られた電化製品をライブパフォーマンスと共に世に送り出してきた明和電機が、お互いの経営戦略やこれまでの成功・失敗談などを語り尽くすトークイベントという事で、会場には大勢の観客が集まりました。

今回が初対談となる2人ですが、社長なのにもかかわらず社内のあだ名が「専務」という宮脇社長。あくまで中小企業を模した芸術ユニットであり「代表取締役社長」という肩書きも単なるあだ名でしかないと話す、土佐社長。お互い、代わったあだ名を持つ二人は直ぐに意気投合した様子でトークはスタートしました。

本題である、成功・失敗談はまず、明和電機の話から。
代表作である、魚の骨型電気コード『魚(な)コード)』や、おたまじゃくし型の楽器『オタマトーン』などの成功例に隠れて、貧乏ゆすりの回数を測定するという、謎の装置『YUREX(ゆれっくす)』の販売に関しては大失敗した事が報告されて、会場は笑いに包まれました。とは言え、全ての作品に膨大な手間と時間を書ける明和電機・土佐氏の姿勢には宮脇社長も驚いていました。

続いて海洋堂の話の番になると、宮脇社長が自ら選んだ写真を見ながら会社の歴史を振り返る事に。小さな貸本屋の写真から始まり、一坪半の模型店、スロットレーシング屋など、数々の業種を経て今日にいたる事になった海洋堂ですが写真に写っている宮脇社長のポーズが全て同じな事に気が付き、会場は大笑い。しかし、社長がいかに模型が好きで、造形師さん達を尊敬しているのかが十分に伝わる内容でした。

最後にお互い「趣味は何か?」と質問して、両者とも「仕事」と答えた二人。いかに物造りが好きな人達なのかがよく解るイベントとなりました。