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6秒に詰め込んだ様々な世界! 「Vine Award 2015 in 京都国際映画祭」が開催

2015年10月18日(日) レポート

数多くの作品が上映された2015京都国際映画祭。10月18日、会場のひとつ大江能楽堂のラストを飾ったイベントが「Vine Award 2015 in 京都国際映画祭」。
応募された6秒の動画を、お笑いやダンスなど様々な部門に分けて審査。審査委員が部門ごとのエントリー作品にコメントするほか、選考した受賞作品を発表、アワード授与を行いました。

まずはMCの月亭八光が登場。
客席に向かって「Vine」について知ってる人と問いかけます。多くの人が手を挙げるなか、「知らん人はなぜここに入ってきたんでしょうか?」とツッコミます。ここから八光が「Vine」について、2013年に誕生した6秒の動画を簡単に撮影でき、それを繰り返し見るものであること、Vinerと呼ばれる有名クリエイターも続々と生まれていることなどを説明します。

そして今日の審査員の登場です。
審査員長としてテレビでも活躍中の中村伊知哉さん、そしてTwitter Japan社長の笹本裕さん、「Vine」で200万回再生された実績を持つ若手コンビ・ランパンプス、NGKでもダンスを踊っているという9歳のりりりちゃん、人気Vinerのブライアンさん、H!RAさんのほか、海外からもVinerが来場。さらに木村祐一という豪華な顔ぶれの審査員たちが、応募作品を審査します。
今回、Vine Award 2015を象徴する1作品に選ばれると賞金20万円が贈呈されることも発表されました。

まずはコメディ部門から。
今回発表される4部門のなかでは最多となる10作品がノミネート。
言葉がなくてもわかるシンプルなものから効果音をうまく使ったものなど、それぞれ個性的な作品がそろいます。すべての作品を見終わったあと、もう一度スクリーンで一斉に作品を流し、審査開始。
ガードレールの横に停めた自転車のカギを外して出かけようとするものの、自転車と間違ってガードレールにまたがってしまうという作品「自転車」が選ばれました。
キム兄は「どれも繰り返しの面白さはあるけど、これは一発目で声が出た」とコメントします。

続いては音楽・ダンス部門。
5作品がエントリーされますが、こちらはかっこいいものもあれば、「なぜコメディ部門ではなく、この部門にエントリーされたのか?」と審査員が首をかしげるものまで様々。
サングラス、黒スーツという3人の男たちがなぜか寺でダンスをするという作品が選ばれました。


続いてはトリック部門。
画像処理や編集など、テクニックが光る作品がずらり。審査員たちも口々に「何度でも見ていられる」「編集技術がすごい」「すごくクリエイティブ」など、レベルの高さに感嘆。
審査も難航したようですが、壁に描かれたイラストのゴミ箱に紙くずを投げつけると、絵の中にゴミがしっかり入り、その絵を剥がして本物のゴミ箱に入れる「二度手間」という作品がチョイスされました。
審査員長の中村さんも「編集技術もタイトルの付け方もセンスがすごい」とベタボメでした。

最後はノンジャンル部門。
ノミネートされた5作品とも「なるほど、ノンジャンル」と思わず納得できるものばかり。
全編イラストの作品や可愛い女の子が登場するものなど、バラエティに富んだラインナップでした。
その中から選ばれたのが、タイトル通りの「かばんに入って縄跳び3回飛ぶ男」。エントリーした芸人コンビ、ビコーン!も会場に来ており、「かばんに30分くらい入っていた」など、撮影の裏話を披露してくれました。

ほかにもエントリーした人が来てくれていると八光が紹介。
熊本から来た一般の方を紹介しようと一人の男性に声をかけますが、「東京から来た芸人です」と言われ「それやったら座っとけ!」と逆ギレ。会場が爆笑に包まれます。

最終審査の前に、もう一度各部門で選ばれた作品を全員で見たうえで、いよいよ結果発表です。
ドラムロールが流れ、発表された作品は、コメディ部門の「自転車」でした!

最後に審査員全員が再び壇上へ上がります。
笹本社長は「すべて素晴らしい作品でした」と絶賛。
ランパンプスは「すぐ撮れて、すぐ投稿できる手軽さが出たいい作品でした」。
Vinerたちも口々に「どの作品もすばらしかった」「ジャンルが無限に広がるのがおもしろい」などと話しました。
キム兄は「技術を使った作品もあったけど、シンプルな作品が勝った。勉強になりました」とコメント。
最後に審査員長の中村さんが「こんなにおもしろいメディアなんだとビックリしました。かっこいいもの、不思議なもの、かわいいもの、出てくる人たちもいろいろ。すごく広がりを感じました」と総評を述べ、大きな拍手のなか、Vine Award 2015は終了しました。