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バッファロー吾郎が美輪明宏の魅力を珍解説『美輪明宏ドキュメンタリー〜黒蜥蜴を探して〜』

2015年10月16日(金) レポート

10月16日(金)、立誠シネマプロジェクトにて、美輪明宏さんに密着取材した映画『美輪明宏ドキュメンタリー〜黒蜥蜴を探して〜』の舞台挨拶が行われ、バッファロー吾郎、そしてMCの浅越ゴエが登壇しました。

本作は、1968年の名作『黒蜥蜴』で主演した美輪さんに魅せられたフランス人監督のパスカル=アレックス・ヴァンサンが、2012年NHK紅白歌合戦に出演した際に歌唱して再注目された「ヨイトマケの唄」の逸話、1997年の宮崎駿監督作『もののけ姫』でモロの君の声優を担当したときのエピソードなどを交えながら、その素顔を紐解いていくドキュメンタリー。

平日の朝早くから集まったお客さんに、浅越は「皆さんは美輪さんのファンですか? それとも、爬虫類(黒蜥蜴)ファンですか?」と問いかけると、バッファロー吾郎の二人はすかさず「いやいや、そりゃあ美輪さんの素顔を見に来たんですよ。なかなか(素顔は)見られないですからね」とお客さんの声を代弁しました。

映画の中にも映しだされていますが、美輪さんと言えば、誰もが心打たれる名言の数々も魅力の一つ。浅越はまず「人生はロマン。『自分は不幸だ』と悩むのではなく、試練を与えられた物語の主人公だと思えば、人生をエンジョイできる」という言葉を披露。ところが、竹若元博はしっくりきていない口調で「今のはアナウンサー口調なので、もっと心にグッとくるために、美輪さんのモノマネでお願いできますか」と浅越にリクエスト。「(ネタの)レパートリーにはないですが」とためらいながらも、声のトーンを上げてモノマネをすると、バッファロー吾郎Aから「それは美輪さんではなく、淡谷のり子さんのモノマネじゃないですか」、竹若からも「そうそう、清水アキラさんがやる淡谷さんのモノマネ」とツッコみをいれられながらも、お客さんから温かい拍手を浴びました。

一方、バッファロー吾郎Aは、「充実した人生を送るコツは、生きがいをたくさん分散させておくこと」という名言を、美輪さん風に発表。ところが拍手はゼロで、竹若から「美輪明宏コンテストは浅越さんの勝利です」と軍配を下げられ、残念そうな表情を浮かべました。

それでもバッファロー吾郎Aは、「いろんなことに楽しみを持っていきるということですよね」「人の顔色ばかり伺ってはいけないんです」など美輪さんの発言の真意に触れ、竹若も「壮絶な人生を送ってこられた方なので、(言葉に)深みがあります」と噛み締めていました。

ちなみにバッファロー吾郎Aは、美輪さんがナレーターを務めた2014年のNHK連続ドラマ小説『花子とアン』に出演。バッファロー吾郎にとって美輪さんとの唯一の接点かと思いきや、「美輪さんは声だけの出演だから(現場では)会っていない」と無念そうに一言。それでも浅越が「Aさんの本名は?」と振ると、「本名は木村明浩(アキヒロ)です」と強引に結びつけて、舞台挨拶にしっかりオチをつけました。