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「京提灯」のワークショップで、誰もが真剣な表情に!

2015年10月17日(土) レポート

10月17日、元・立誠小学校で行われた京の職人ワークショップ。「京こま」に続いて2つ目は、「京提灯」のワークショップが開催されました。参加者の中にはイングランドから旅行で来ていた男性も。ふらりと立ち寄ったところで京都ならではの体験ができるのも、このイベントの魅力のひとつです。

講師を務めるのは、創業約240~250年の「小嶋商店」の十代目、小嶋俊さん・諒さん兄弟。司会の女と男の和田ちゃんが「“職人”のイメージを覆すような人が出てきます!」と期待を煽ると、若く、キリッとした顔立ちのふたりが登場!

京提灯の特徴は「地張り式」であること。小嶋商店は、提灯の型として使う竹を割るところから絵付けまで、全て手作業で行います。そして実際に、参加者の前で「竹割り」をして見せる俊さん。竹に細かく切り込みを入れ、しならせながら一瞬にして何本にも割くのを見て思わず「すごー!!」と会場から声が上がっていました。

この日参加者が体験したのは、霧吹きで湿らせた和紙を糊付けし、事前に用意された提灯の骨格に貼っていく「紙はり」という工程。まずは、俊さんがお手本を見せながら、きれいな貼り方や注意点をレクチャーしていきます。そして実際に自分の提灯に和紙を貼っていく参加者たち。みんな真剣な表情で丁寧に作業をしていきます。
イングランド人の男性も、諒さんにアドバイスを受けながら骨格に糊付けし、ゆっくりと和紙を貼っていました。そんな彼が作業し終えた提灯を見て「めちゃくちゃきれいにできてます!」と、俊さんも太鼓判。

参加者の和紙は、自分の好きな色や柄を選んで使っているので、完成品もそれぞれに個性が出ています。

最後は糊を乾燥させて、作業のために付けていた芯を取り、はみ出した紙をカットして出来上がり!部屋を暗くして灯りをともすと、とても幻想的な雰囲気に。参加者からも「お~!」という声が漏れていました。