ニュース全ニュース

子どもも大人も外国人も、「金箔押し」ワークショップを堪能!

2015年10月18日(日) レポート

元・立誠小学校で行われた、京都の伝統工芸士によるワークショップ。
最後は、「金箔押し」のワークショップが開催されました。
講師として迎えたのは、金箔押の職人・藤澤典史さん。神社仏閣や仏像などに金箔を貼る「仏具専門」の職人さんです。
会場には子どもから大人、香港やタイから訪れた海外メディアまで、実に多彩な参加者が揃った他、参加者以外のギャラリーも多く、アートプランナーのおかけんたも来場。たくさんの注目を集めていました。

藤澤先生曰く、日本の金箔の技術は「薄さ」が特徴。米粒大の金を畳一畳分ほどに伸ばし、1万分の1の薄さにするのだそうで、海外の金箔とは比べ物にならないくらい薄いとのことです。
このワークショップでは、さまざまな形の小石から参加者が好きな形を選び、それに箔押しをしてペーパーウェイト(文鎮)を製作します。選ぶ石の形や大きさ、表面の手触りによっても仕上がり具合や難しさが変わるとのことで、皆さんじっくりと選んでいました。

まず、先生がお手本のデモンストレーションを行います。
作業工程としては、接着剤を石のくぼみまでまんべんなく石に着け、金箔を貼るというもの。サッサと手際よく進めていく先生ですが、実際はそんな簡単に進められるものではなく、苦戦している方も。
接着剤の塗り加減や、隙間にまでしっかり塗れているかが重要ポイントで、先生も一人ひとりチェックしながら、アドバイスしていきます。

また、とても薄い金箔は鼻息がかかるだけでもふわりと飛んでいくほどで、実際の作業になると、初めて触れる参加者は、少し扱いにくい様子。
海外の参加者も、この繊細な作業に真剣な表情を見せていました。それぞれ完成したものを見た先生は、「皆さんすごく上手ですね!負けましたわ~(笑)」と、悔しそうにコメント。
最後に、「今日はいろんな方に体験していただけただけで嬉しい。今後もたくさんの方に見ていただけるように頑張りたい」と語ると、大きな拍手が沸き起こっていました。